年下御曹司は初恋の君を離さない
恐らく、祖父である家元の力を使い、マスコミの力を利用して婚約発表の場にしてしまおうという悪だくみぐらいしそうだ。
プレスリリースの日、畠山みのりとの直接対決をしてやろう。もう、これで何もかもを終わりにしたい。
だが、すべての全容は未来さんには内緒だ。ここは秘密裏に動かなければならないだろう。
「簡単にはさせませんよ?」
俺はすでに立ち去った悪女を思い浮かべ、ほくそ笑んだ。