年下御曹司は初恋の君を離さない
ギシッと軋む音を立てながら、揺れるベッド。え、と驚いている私の腰を跨ぐように、友紀ちゃんもベッドに上がってきたのだ。
マウントを取られたまま、私は目を見開く。
少しずつ友紀ちゃんの顔が近づいてくるのを見て、ようやく我に返った。
「ちょ、ちょっ……んん!!」
止めようとする間もなく、友紀ちゃんに唇を奪われてしまう。
触れるだけのキスを何度かしたあと、今度は深く絡み合うようなキスに変わる。
感情も心もすべて奪われてしまうような、そして彼の色に染まってしまいそうなほど甘さが浸透していくキス。
何度も触れ合い、角度を変えてより深くと求められる。
初めて友紀ちゃんにキスをされたのは、彼と数年ぶりの再会をした時だった。
あのときは戸惑いと驚きで何が何だかわからなかったのだが、今は違う。
喜びと恥ずかしさを感じつつも、貪欲に友紀ちゃんの唇を求めている自分がいた。
呼吸が乱れるほどの熱く激しい情熱的なキスに、身体も心も蕩けていく。