翼の折れた鳥たちは
「敦也くんは胸椎第6損傷、一般的には歩けないって言われているレベルだ。だけど、敦也くんは極めて完全に近いけれど、不全損傷。不全損傷の場合、完全損傷よりも残存している能力は多いと言われている」
ちらりと部長が私に視線を移したから、私は小さく頷く。
「敦也くん、長下肢装具って知ってる?」
「ハイ。なんとなく。太ももから足までを繋ぐギブスみたいな?」
「うん。簡単に言えば、それだ。その長下肢装具を両足に装着して歩行訓練をする」
「えっ?」
驚きの声をあげたのは敦也くんではなくて、私の方だ。
胸椎第6損傷で、両下肢装具で歩行訓練なんて想像がつかない。
「松葉杖での練習になるかもしれないし、歩行器での歩行訓練になるかもしれない。だけど、体幹トレーニングの一環にも繋がるし、両腕の筋トレにもなる」
部長の言葉に敦也くんの目がキラキラと輝き始める。
ちらりと部長が私に視線を移したから、私は小さく頷く。
「敦也くん、長下肢装具って知ってる?」
「ハイ。なんとなく。太ももから足までを繋ぐギブスみたいな?」
「うん。簡単に言えば、それだ。その長下肢装具を両足に装着して歩行訓練をする」
「えっ?」
驚きの声をあげたのは敦也くんではなくて、私の方だ。
胸椎第6損傷で、両下肢装具で歩行訓練なんて想像がつかない。
「松葉杖での練習になるかもしれないし、歩行器での歩行訓練になるかもしれない。だけど、体幹トレーニングの一環にも繋がるし、両腕の筋トレにもなる」
部長の言葉に敦也くんの目がキラキラと輝き始める。