翼の折れた鳥たちは
「三嶋さんはどうして車いすなんですか?」
ふと敦也くんが三嶋さんにストレートに尋ねる。
「僕はね、足の問題。切断してるんだ」
躊躇う様子もなく笑顔で三嶋さんは答えながら、右側のズボンを少しだけめくりあげる。
すると、そこにあるはずの右足はなくて、太い金属パイプのような鉛色のものがちらりと見えた。
「大腿切断って言ってね、太もも半分の所から義足をつけてるんだよ」
敦也くんが難しい顔しているのとは対照的に、三嶋さんの表情は穏やかだ。
「松葉杖を使えば、立つことだって少しくらいは歩くことだって出来るんだけど、仕事中とか長距離を移動するときには、ほとんどコイツを使ってる」
三嶋さんはそう言いながら、大切そうに車いすを撫でて見せる。
ふと敦也くんが三嶋さんにストレートに尋ねる。
「僕はね、足の問題。切断してるんだ」
躊躇う様子もなく笑顔で三嶋さんは答えながら、右側のズボンを少しだけめくりあげる。
すると、そこにあるはずの右足はなくて、太い金属パイプのような鉛色のものがちらりと見えた。
「大腿切断って言ってね、太もも半分の所から義足をつけてるんだよ」
敦也くんが難しい顔しているのとは対照的に、三嶋さんの表情は穏やかだ。
「松葉杖を使えば、立つことだって少しくらいは歩くことだって出来るんだけど、仕事中とか長距離を移動するときには、ほとんどコイツを使ってる」
三嶋さんはそう言いながら、大切そうに車いすを撫でて見せる。