翼の折れた鳥たちは
ふと、愛しそうに車いすを触った三嶋さんの左手の薬指にきらりと光る指輪に気付く。
「三嶋さんって、ご結婚されてるんですか?」
「えぇ、実は子供も2人居て、再来月には3人目が生まれます」
三嶋さんは私の質問に、照れ臭そうに頭を掻きながら答える。
「すごいなぁ」
敦也くんが感心して息を吐くように、口を開く。
「すごくなんかないよ。僕は大学生の頃、事故で足を切断することになったんだ。だけど、ハンデがあるとかないとか関係なく、好きな人だって出来るし、結婚だってしたいと思う。やりたいことだってあるし、夢だってある。それは怪我している云々は関係ないだろ?普通のことだろ?」
そっか。
声にならない声が敦也くんから聞こえてくる。
「榎田君と僕は病気は違うかもしれない。だけど、ハンデがあってもなくてもやりたいことだってたくさんある。要はそれを、どうやって可能にするか考えてチャレンジすることが大事なんじゃないかな?」
三嶋さんの言葉を何度も反芻するように、難しい顔して考え込んでいる。
「三嶋さんって、ご結婚されてるんですか?」
「えぇ、実は子供も2人居て、再来月には3人目が生まれます」
三嶋さんは私の質問に、照れ臭そうに頭を掻きながら答える。
「すごいなぁ」
敦也くんが感心して息を吐くように、口を開く。
「すごくなんかないよ。僕は大学生の頃、事故で足を切断することになったんだ。だけど、ハンデがあるとかないとか関係なく、好きな人だって出来るし、結婚だってしたいと思う。やりたいことだってあるし、夢だってある。それは怪我している云々は関係ないだろ?普通のことだろ?」
そっか。
声にならない声が敦也くんから聞こえてくる。
「榎田君と僕は病気は違うかもしれない。だけど、ハンデがあってもなくてもやりたいことだってたくさんある。要はそれを、どうやって可能にするか考えてチャレンジすることが大事なんじゃないかな?」
三嶋さんの言葉を何度も反芻するように、難しい顔して考え込んでいる。