翼の折れた鳥たちは
部長に謝らなきゃ!!
頭の片隅で冷静な私の一部分はそう言い聞かせているのだけれど、部長の言葉を十分に納得できない私は両手を力いっぱい握りしめて、震えそうになる言葉を堪えながら口を開く。
「どうしてですか?部長は敦也くんが車いすバスケに興味を持ってくれていること嬉しくないんですか?」
「それは嬉しいに決まっている。敦也くんの車いす制作を三嶋さんに依頼するように星原さんにアドバイスしたのも、敦也くんにいい刺激をもたらしてくれることを期待していたからだ」
「バスケ観戦の時だって、部長は重光先生やチカラくんと敦也くんが再会するきっかけ作りを協力してくれたじゃないですか?」
「そうだ。敦也くんのためになると感じたからな」
「じゃあ、どうしてそんなこと言うんですか?今回だって、敦也くんの将来のためになるのに……」
あぁ、こんなこと言いたいわけじゃないのに。
だけど、一度口をついてしまった言葉を止められるワケがない。
頭の片隅で冷静な私の一部分はそう言い聞かせているのだけれど、部長の言葉を十分に納得できない私は両手を力いっぱい握りしめて、震えそうになる言葉を堪えながら口を開く。
「どうしてですか?部長は敦也くんが車いすバスケに興味を持ってくれていること嬉しくないんですか?」
「それは嬉しいに決まっている。敦也くんの車いす制作を三嶋さんに依頼するように星原さんにアドバイスしたのも、敦也くんにいい刺激をもたらしてくれることを期待していたからだ」
「バスケ観戦の時だって、部長は重光先生やチカラくんと敦也くんが再会するきっかけ作りを協力してくれたじゃないですか?」
「そうだ。敦也くんのためになると感じたからな」
「じゃあ、どうしてそんなこと言うんですか?今回だって、敦也くんの将来のためになるのに……」
あぁ、こんなこと言いたいわけじゃないのに。
だけど、一度口をついてしまった言葉を止められるワケがない。