翼の折れた鳥たちは
「葵ちゃんは自覚ないと思うけど」
ゆっくりとした口調で前置きした敦也くんが、少しだけ息を吐いた。
「葵ちゃんの歌には、パワーがあるから」
「えっ?」
「葵ちゃんはこの間、理学療法士の仕事のことを『傷ついている時に寄り添って、一緒に同じ方向に向かって歩く。立ち止まってしまった人にはそっと背中押すことが出来る』って言ってたじゃん?」
私は先日、テラスでのやり取りを思い出して、頷く。
「葵ちゃんの歌は、もう既に傷ついている時に寄り添って、一緒に同じ方向に向かって歩いてくれるよ。立ち止まってしまった時にはそっと背中押して励ましてくれるんだ。少なくても俺は、そうだったから」
敦也くんの真っすぐな想いが心を震わせる。
ゆっくりとした口調で前置きした敦也くんが、少しだけ息を吐いた。
「葵ちゃんの歌には、パワーがあるから」
「えっ?」
「葵ちゃんはこの間、理学療法士の仕事のことを『傷ついている時に寄り添って、一緒に同じ方向に向かって歩く。立ち止まってしまった人にはそっと背中押すことが出来る』って言ってたじゃん?」
私は先日、テラスでのやり取りを思い出して、頷く。
「葵ちゃんの歌は、もう既に傷ついている時に寄り添って、一緒に同じ方向に向かって歩いてくれるよ。立ち止まってしまった時にはそっと背中押して励ましてくれるんだ。少なくても俺は、そうだったから」
敦也くんの真っすぐな想いが心を震わせる。