翼の折れた鳥たちは
『だけど、永島病院で過ごして車いすバスケでオリンピックに出ること、それから大学に入学することという目標が出来たおかげで僕は今、何回も立ち上がって元気に過ごすことが出来ています』
敦也くん……。
『今日という日がまた同じように繰り返される保証なんてどこにもない。
失うものはほんの一瞬で、日常の些細なこととか当たり前のことさえ感謝しないといけないってことを日々実感しながら生きています。
助けてもらった命を一日、一日を後悔しないよう大切に過ごしていきたいと思います。
ありがとうございました。
榎田 敦也』
敦也くんのまっすぐな想いが手紙から伝わって、胸が熱くなる。