翼の折れた鳥たちは

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どうしたらいい、どうしたらいい、どうしたらいい


この3日間、ずっと同じことを考えている。

あぁ、そういえば榎田さんが入院してから、屋上に歌を歌いにも行ってないな。

入職してから雨の日以外、唄わないことなんてなかったのに……。


私の家、ううん、厳密には病院の職員寮の窓から見える病院の蛍光灯の灯り。

寮といっても、昭和の終わりに建てられた築年数の随分と経った木造のアパート。
壁は薄いし、窓はすりガラスだし、建具は開けづらい。

だけどおかげで、住人は私しかいない。

近所迷惑なんて考えずに歌えるはずなのに、こんな狭い部屋で歌う気にはなれずに、いつも私のステージは、あの屋上だ。

私は窓から見える病院を見つめながら、重たい溜息を1つはいた。