翼の折れた鳥たちは
「毎日、星原さんの歌聞きたくてテラスで自主トレしてる」
「えっ?!」
思いがけない言葉に私は息が止まるかと思った。
「さらに言えば、歌を聞くためにテラスに自分で出たくて車いす漕ぐ練習だって頑張れるようになった」
嘘……。
榎田さんの言葉が信じられなくて、思わず可動域訓練をしていた手が止まった。
「本当だよ」
榎田さんは私の言いたいことが分かっているとでも言うように、そう一言だけはっきりと口にした。
「星原さんの歌にはパワーがある」
真っすぐに見つめられながら伝えられた榎田さんの言葉は、私の胸を震わせるには十分すぎる程の言葉だった。
「えっ?!」
思いがけない言葉に私は息が止まるかと思った。
「さらに言えば、歌を聞くためにテラスに自分で出たくて車いす漕ぐ練習だって頑張れるようになった」
嘘……。
榎田さんの言葉が信じられなくて、思わず可動域訓練をしていた手が止まった。
「本当だよ」
榎田さんは私の言いたいことが分かっているとでも言うように、そう一言だけはっきりと口にした。
「星原さんの歌にはパワーがある」
真っすぐに見つめられながら伝えられた榎田さんの言葉は、私の胸を震わせるには十分すぎる程の言葉だった。