微笑む女『短編』
次の日、わたしが夜中に目が覚めた時もその女の人はベッドの横にいた。
今日も何処かで犬が吠えている。
女の人は相変わらずわたしの名前を呼び続けている。
今日、わたしの通う中学校のクラスメイトに相談し話した内容を必死で思い出す。
『幽霊に話しかけられて返事しちゃいけないよ。連れて行かれるらしいよ。』
『夜中に不意に目が覚めるって、幽霊が見てるからだって言うよね』
『犬とか動物って、霊とかに敏感だって言うじゃん?夜中に吠えてるのは、幽霊に気付いて威嚇してるのかもね。』
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