フラれた傷をえぐるヤツ

とれだけ飲んだら…こうなるのかな…。


美味しい料理と、お酒。
だいぶ飲んだのは…覚えてるけど。

いつの間にか、あたしの部屋。

ベッドに寝ている、自分の姿をみて
頭が急に冷える。

下着だ…。
あ、でも!
着てたものが、ハンガーにかけてある。

あたし…脱いだんだ。自分で。

…はあ。お水…。


キッチンに向かって行くと、居間のソファに
何かある…。


何!!?



薄暗い中、じっと見ていたら目が慣れてきた。




え…人?
は??
ヨシタカ?!嘘でしょ!なんで?!


あたしの声に、影が動き…
ヨシタカがゆっくり起き上がった。


あ…トウコ。大丈夫?


だ、大丈夫じゃないわよっ!
なんで?
どうして、ここにあんたがいるのよ?

ポカポカ叩かれて、ヨシタカが叫ぶ。


ちょっと、待ってよ。落ち着けって!
お前、覚えてないの??


え?な…なにを…?

心臓が、バクバクする…。
あたし、どうしちゃったの…。


まあ…その前になんか着てくれ。
目のやり場に困る。


ぎゃ、ぎゃあ!
バカバカバカバカ!
急いで寝室に、走り。

もう。何が何だか…。
へたり込んでしまう。
思い出そうと思っても…無理だ…。

着替えて、居間に入っていくと
ヨシタカは、帰る準備をしていた。




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