【冴えない貴方は御曹司！？】番外編も完結しました！

偶然タイミング良く、窓際のゆったりしたソファが空いたので、急いで場所を確保しましたが、足がパンパンで、もう歩けそうにありません。

やっとのことで、先程手にしたアイスカフェモカを口にしました｡

《ウ～ン美味し。休憩したら、早めに帰ろう！道が混むものね。それに、家に帰ったらファッションショーしなきゃ。ウフフ》

アイスカフェモカを半分飲んだ辺りで、ひと息吐いて店の外を眺めていると、どこかで見たことがある男性が、とっても綺麗な女性と結構接近して並んで歩いているのを発見してしまいました。

《あれは、エセ逢坂さん…》

よく見てみようと目を凝らしていると、突然その綺麗な彼女を抱き寄せていたのです。

《おおおお！大胆なのね、あのお方は。しかし、イケメンさんには美人さんって、決まっているの？》

ハアッとため息ひとつ、私にはいつ彼氏という人が出来るのだろうとガックリして、残り半分となったアイスカフェモカを手に持ち、カフェを出ました。

そして、クタクタになった足を無理矢理動かして、愛車に乗って帰宅することにしました。