【冴えない貴方は御曹司!?】番外編も完結しました!
そっかぁ良かった!そうお袋と笑ってペットボトルの麦茶を飲んでいたら、病室のドアを叩く音がした。
看護師でも来たのだろうと思って、どうぞ~と軽く言ってみたが、ガラッと開いたその先には、会いたくて会いたくて仕方なかった、でもこんな所では会いたくなかった橘さんがいたんだ。
えええっとビックリしていると、彼女が頭を下げてごめんなさい、そしてありがとうございましたと、涙目で言っているが、思わず綺麗だなと見入っている俺に、お袋がどうぞお入り下さいと笑顔で彼女に言った。
『受付の橘さんね。あなたが無事で本当に良かったわ』
お袋が良かった良かったと、橘さんの背中を撫でているが、橘さんはそれでも申し訳なく思っているのだろう。
『部長にお怪我をさせてしまって、何とお詫びしたらいいのか…』
何度も頭を下げる彼女に、もう大丈夫よと優しく語り掛けるお袋のツーショットは、正に至福の瞬間を切り取ったようで、これが嫁姑の会話だったらどんなに良いか…と、想像してしまう俺。
もしかしたらこのままと思っていたところ、またドアをノックする音がした。
今度こそ看護師だろと、どうぞ~と返事をする。
でも、何てことだ、橘さんに付き添っていたのは、俺の同期の各務で、確か俺が気を失う前まで一緒にいたはずの男だが…。
厭な予感でいっぱいになる俺。
こう言う予感は、案外高い確率であたってしまうのだよ、明智君。
俺、失恋確定かも…。
看護師でも来たのだろうと思って、どうぞ~と軽く言ってみたが、ガラッと開いたその先には、会いたくて会いたくて仕方なかった、でもこんな所では会いたくなかった橘さんがいたんだ。
えええっとビックリしていると、彼女が頭を下げてごめんなさい、そしてありがとうございましたと、涙目で言っているが、思わず綺麗だなと見入っている俺に、お袋がどうぞお入り下さいと笑顔で彼女に言った。
『受付の橘さんね。あなたが無事で本当に良かったわ』
お袋が良かった良かったと、橘さんの背中を撫でているが、橘さんはそれでも申し訳なく思っているのだろう。
『部長にお怪我をさせてしまって、何とお詫びしたらいいのか…』
何度も頭を下げる彼女に、もう大丈夫よと優しく語り掛けるお袋のツーショットは、正に至福の瞬間を切り取ったようで、これが嫁姑の会話だったらどんなに良いか…と、想像してしまう俺。
もしかしたらこのままと思っていたところ、またドアをノックする音がした。
今度こそ看護師だろと、どうぞ~と返事をする。
でも、何てことだ、橘さんに付き添っていたのは、俺の同期の各務で、確か俺が気を失う前まで一緒にいたはずの男だが…。
厭な予感でいっぱいになる俺。
こう言う予感は、案外高い確率であたってしまうのだよ、明智君。
俺、失恋確定かも…。