シ者-nagisa-

白咲さんは部署に戻り
宮野さんに何かを話すと
2人はハイタッチをした。

誰がどう見ても勝ち目なんてない。
至に勝るものなんて僕には何もない。

僕の初恋は叶わぬ恋だった。

昔、誰かが言っていた。
こんな気持ちになるくらいなら
好きになんてなりたくなかった。

今の僕にはその気持ちが
痛いほど、分かる。
< 123 / 374 >

この作品をシェア

pagetop