シ者-nagisa-

なるほど。このパターンか。
人気No.1とか言われてる割に
周りの男と何ら変わらない。
本当、世の中の女って
顔に騙されすぎじゃない?

愛美「わーい!
ありがとうございまーす!」

嬉しそうな笑顔を浮かべテラス席へと
移動する愛美にため息を覚えながら
渋々、私もその席へ座った。

愛美は注文を済ませると
その男に質問攻めを始める。

私がもう一度ため息をつくと
目の前の何とも地味な
マッシュくんと目が合った。

私が軽く微笑み会釈すると
マッシュくんは目を逸らした。
何だかすごく、感じの悪い人だった。
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