シ者-nagisa-

至「‥あんたは少し
言葉足らずなんだよ。」

松名瀬が私に歩み寄ってくる。

渚「何がよ?」

至「あんたが颯に向けて
言ってる言葉も颯にとっては
別の誰かを想って言ってる
言葉にしか聞こえないんだよ。
通じてないんだよ、言葉が。」

渚「‥慰めるならもっと
ちゃんと慰めてよ!!
気付かない訳ないじゃない。
そんな当たり前な事。」
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