シ者-nagisa-
至「当たり前じゃないんだよ。
俺は今まであんたがどんな恋愛を
してきたのか知らないけど
あんたにとっての当たり前は
颯にとっての当たり前じゃないんだよ。」
松名瀬は私の隣に立つと
肩に上着をかけてくれる。
至「颯はいつも周りの事ばかり
見てるから自分の事には疎いんだ。
誰かの想いが自分に
向けられるはずがないと思い込んでる。
だから、伝わってないんだよ。
あんたのやり方じゃ伝わらない。」