シ者-nagisa-


颯「君みたいな人には分からないよ。」

愛美「どうしてですか?
先輩も松名瀬さんもちゃんと
唯川さんに歩み寄ってくれてるのに
どうして唯川さんはいつも
逃げようとするんですか?」

颯「僕は逃げてなんかない!
ただ‥どんな顔をすればいいのか
何を言えばいいのか‥分からない。
僕が居るべき場所はどこなのか
分からないんだ。」

愛美「どうだっていいんですよ。
楽しい時には笑って悲しい時には泣いて
自分の思う事を言って
自分が居たい場所にいればいいんです。
唯川さんの居るべき場所は
唯川さんが居たいと思う場所ですから。」
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