シ者-nagisa-

学生時代の友達は
私と友達だと何かと得だから
つるんでいたんだろうし
私に近寄ってくる男は
皆、下心しかなかった。

周りの人によく思われたい。
周りの人に自慢したい。

所詮、私はその人を着飾るための
アクセサリーでしかなかった。
だから、1人の方が気楽だった。

告白を断り続け、誰とも付き合わず
胸を張って親友だと言える
友達なんて私にはいなかった。
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