シ者-nagisa-

至「どうゆうつもり?
白咲にあんな事言って、心配して
様子を見に来た俺の事まで避けて
颯は一体、何を考えてる?」

たっぷり間を取ってから
風の音にも負けそうな
小さな声で颯は答えた。

颯「‥痛いんだよ。胸が痛い。」

俺は初めて颯の泣いている姿を見た。
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