シ者-nagisa-

どんなに酷いイジメにあっても
いつも平気な顔をしていた颯が泣いていた。

颯「僕は白咲さんと出会う前の
僕に戻らないといけないんだよ。」

至「答えになってねぇよ。」

颯「僕にはこの胸の痛みの
正体が分からないんだ。」

25年間も生きてきて
分からないなんてあり得ないと
普通の人なら思うだろう。

でも、本当に颯は知らないんだ。
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