シ者-nagisa-
至「違うだろ。どう考えても。」
颯「違うって?」
至「気にかけてる訳じゃねぇよ。
俺の口からは絶対に言いたく
なかったけどさ、あいつが
可哀想だから言うよ。
白咲はお前の事が好きなんだよ。」
冗談ではないみたいだった。
でも、そんな夢のような話を
信じられるはずがない。
颯「僕、帰るよ。」
至「おい!颯!」
至は優しいから、落ち込んでいる
僕の事をきっと慰めようと
してくれているに違いない。