シ者-nagisa-

~颯side~


今朝の男にもう一度
お金を渡すとその男は
満足気に僕の肩を叩いた。

もしかすると
僕が出し渋った事に
気付いたのかもしれない。

そんな事を考えながら
帰ろうとすると静まり返った
空間に甲高い声が響き渡った。

僕が振り返ると
お昼に会った彼女がいた。
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