シ者-nagisa-
僕がもう一度振り返ると
彼女が僕の元へやってくる。
渚「‥ごめん。勝手に
変なあだ名つけちゃって。
名前聞いてなかったから。」
颯「唯川‥颯‥です。」
渚「バカにしてる訳じゃないの!
ただ、髪型がマッシュだったから
そう呼んだだけで‥本当に。
気を悪くさせたならごめんなさい。」
何も気を悪くする事などない。
それよりも、彼女のような人の
目には僕は映らないと思っていたから
彼女が僕の事を変なあだ名で
呼び止めてくれた事の方が嬉しかった。