シ者-nagisa-

マッシュくんをあの人と重ねてしまったのに。
綺麗なその手を振り払ってしまったのに。
マッシュくんは汚れた私の事を許してくれる。
また、泣いてしまいそうだった。

至「違うだろ。颯。
そこは強引にでも聞かなきゃ。」

颯「そうだね。」

マッシュくんは、あの日みたいに
私にハンカチを差し出す。

颯「すぐそこに僕の家があります。
よかったら、家に来ませんか?」

渚「はい。」
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