シ者-nagisa-
マグカップをテーブルに置くと
過去の事を極力思い出さないように
気をつけながら口を開いた。
渚「中学生の頃、お母さんが
再婚して新しいお父さんが
やってきたの。お母さんよりも
7つくらい若い男の人だった。
初めの頃はよかったの。
私たちは本当に仲の良い家族だった。
でも、いつからかその人は
私の体を求めるようになった。
嫌だって泣いたってやめてくれなくて
怖くていつも部屋の中で震えてた。」
颯「お母さんは何も
言ってくれなかったんですか?」