シ者-nagisa-

颯「‥‥気にしてないです。」

渚「そう。よかった。」

颯「‥あの、僕に用ですか?」

僕には彼女が僕を呼び止めた
理由が分からない。
彼女のような人が僕に用があるとは
到底思えないし、だとすると
彼女もお金が欲しいのかもしれない。

僕を利用しようとして呼び止めた。

そう考えると自然な事なのに
なんとなくだけど、彼女は
そういう人間ではないような気がした。
というよりも、僕に利用する
価値があるとは思えなかった。
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