シ者-nagisa-

颯「聞きたくないです、それ以上。」

渚「‥そうだよね。ごめん。
私、帰るね。ごちそうさまでした!」

白咲さんはコートとカバンを
手に取ると僕の部屋を出て行く。

そうしたのは僕の方なのに
その静かな空間を壊してしまいたかった。

さっきまで白咲さんが
使っていたマグカップを
床に投げつけると粉々になる。
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