シ者-nagisa-

あの日、至が僕に言った言葉を
僕は一言一句忘れはしない。

至「僕の事、知ってたんだね。」

颯「俺に告ってくる女は
大抵、お前が惚れた女だから。
嫌でも覚える。お前さ
俺の事ムカつかないの?」

至「どうして?」

颯「自分が惚れた女
取られてムカつかない?
至は、あの日そう言ってたね。
僕だって一度も忘れた事ないよ。
至と話したあの日の事は忘れない。
でも、何で今、その話なの?」
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