シ者-nagisa-

至「‥そうだな‥。あいつもさ。
意固地になってねぇでそろそろ
忘れて‥別の人を見つけるべきなんだよ。」

愛美「仕方ないよ。
忘れるって簡単には出来ないから。
‥そんな風に簡単に諦められる想いなら
初めからそんなに好きじゃ
なかったんだよ。‥私も同じだよ。」

至「同じ?」

愛美「至くんの事、何度も
諦めようって思ったけど
結局、諦められなかったから
縋り付いて泣き喚いて今こうして
一緒にいられる。
‥でも先輩はそれさえも出来ない。
だって、近くにいないから。」
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