シ者-nagisa-
颯「ただの紙の塊に魂が
宿るような気がして僕は好きです。
地味な作業だけど回り回って
誰かの笑顔を作ってる。
捨てられしまうかもしれないけれど
この粗品を楽しみにしてくれてる
お客様もいますよ。少なくとも
取引先の方は丁寧な作業をしてくれている
企画部の方に感謝してくれますよ。」
地味だ嫌だと嘆いてた
自分が恥ずかしくなった。
マッシュくんに大切な事を
教えてもらった。
無意味な仕事なんてない。
そんな当たり前な事をいつの間にか
私は忘れてしまっていた。
何気ない事だけどそれはすごく
大切な事で、どんな小さな事も
取りこぼさないマッシュくんの事を
いいなって思った。