シ者-nagisa-

ずっと、あり得ないと思ってた。
突然、恋に落ちる少女漫画の
主人公の気持ちとか一目惚れとか。
何も知らない相手の事を
好きになる事なんてないと思ってた。

だけど、気付いたんだ。
私は今まで本気で人を好きに
なった事がないという事に。

アクセサリー感覚で付き合う
周りの人と同じだった。
私もその中の1人だったんだ。

マッシュくんはそっと
私を座らせると自分もその隣に座る。
< 66 / 374 >

この作品をシェア

pagetop