二度とない、もう一度。
「先生……やっぱり私、先生が好き」
「陽菜…それには答えられないんだ」
「じゃあこの気持ちはどうすればいいの?
こんなに好きな気持ち…どこへ持っていけばいいの?
私…先生の彼女になりたいわけじゃない。
それ以上を望むわけじゃない…ただ!!
先生と繋がっていたい。
なんでもいいの。そばにいたい。
一日でもいいから……
子供が…子供ができるまでいいから…!!!!
先生に触れていたいよ…っ」
「陽菜…」
「それに私まだ15だよ!
今は先生しか見えてないけど…いつかは私だって飽きるもん!先生だけじゃないんだから!
だからーーーーーーセフレでいいから…」
全部嘘。
本当は先生の彼女になりたい。
好きになってもらいたい。
奥さんになりたい。
一生、先生しか好きになれる自信ない。
だけどそれを伝えたら…きっともう繋がる方法がなくなってしまうから。
今までと同じ、ただの生徒になってしまうから。
ずるいけど、でも。
どんな方法でもいい。
先生のそばにいたい。
「……馬鹿野郎」
そう言って先生は深くキスをした。
二人きりの車内でかさなるふたつの影。
初めての痛みーーーーそれは"幸せ"
「先生ーーーーーー好きーーーーー」
好き。
大好き。
私は過ちを犯した。