二度とない、もう一度。
子供ができるまでの期間限定"セフレ"
それが私の唯一の先生のそばにいられる手段だった。
「前回の復習するぞ」
とはいってもあの日以来、今までと何も変わらず授業ではいつも通りの先生。
私は、先生が触れたところ全てに熱をもったまま。
触れたいな…
「陽菜。ぼーっとすんなよ」
「あ…ごめんなさい…」
「せっかく学年トップになったんだから。これからも頑張れよ」
いつもならこういう時、必ず頭をポンポンしてくれる。
なのにどうして?今日はしてくれない。
一度触れただけで飽きたのかな。
初めてだったから…先生を満足させられなかったのかな。
それとも……奥さんへの罪悪感?
「せ、先生!」
「ん?どうした?」
「あ、えっと…」
ここでそんな話するわけにもいかないかな。
そう思いノートの切れ端に
【どうして頭ポンポンしてくれないの!】
書いた。
「おま…」
大きく溜息を吐いた。
呆れているのかな。なんだか悲しいな。
泣きそうなのをこらえていると
そっと先生の唇が私の唇に触れた。
えーーーーー?
驚いた顔をしていると先生がシッと人差し指を唇に置いた。
そしてふいっとそっぽを向く。
て、照れてる……??