二度とない、もう一度。
朝ごはんにパンを焼きながら今日の台風情報ばかり流れるニュースに顔を向ける。
「休校にならないかなあ…」
ギリギリまで学校からの連絡を待ち、
一向にならない電話に視線を落としため息をついた。
本当に嵐が来るのかと疑いたくなる強い日差しに目を細めた。
「おはよー」
「陽菜〜!体調よくなった!?」
「うん、もうすっかり元気。心配してくれてありがとう、真奈美」
抱きついてきた真奈美の体を離して笑って見せた。
真奈美のこういう友達想いなところが私がすごく好きだ。
「でも一人暮らしだと昨日みたいな時大変でしょ?」
昨日ーーーーー
急に顔が熱くなった。
胸がドキドキして、嬉しくて
きゅんきゅんして。
先生が家に来てくれただけでも嬉しくて幸せだったな…