キミのイロ
今、こいつは何を言っているのだろう。
そう思ったであろう。
いや、それが普通の反応だ。
事故から一夜。病院のベットの上で目覚めた私に気づいた看護師がキイロを取り巻いていたのを見た時は、私も、私がおかしくなったのではないか、と思った。
比喩的なアレ、ではなく、しっかりとヒトのイロが見えるのだ。
アカ
アオ
ミドリ
ムラサキ
キイロ
ピンク
シロ
......色は様々であった。
何を思っているか、感じているか、その場の気持ちでイロも変わるみたいだった。
楽しい、面白い、、等といったプラス(正)の感情なら明度が高くなる。(明るくなる、白に近づく)
悲しい、寂しい、、等といったマイナス(負)の感情なら明度が低くなる。(暗くなる、黒に近づく)
それ以外にも、人は自分固有のイロを持っているようだった。
正義感があり、リーダーシップがある人はアカ。
冷静沈着で几帳面な人はアオ。
優しく真面目な人はミドリ。
元気で明るい人はキイロ。
...そんなとこだろうか。