キミのイロ

そんなことを考えていると、

「夏樹くんの前が、橋本さんで、
斜め前が柊木さんだよぉ!!」

ふと、黒瀬の方を見ていると、学級委員の田中さんが丁寧にも私と橋本サンの自己紹介をしてくれていたところだった。

「橋本さん、柊木さん、か。
よろしくね」

やはり、にこにこと、笑顔を崩さず黒瀬は言った。

「...よろしく」

橋本さん、もとい、橋本涙(はしもとるい)が
ぶっきらぼうに言った。

「よろしくね!」
またしても黒瀬は笑顔で言った。

「...よろしく、黒瀬くん」

私も負けじと精一杯の笑顔で返した。
黒瀬を受け入れるように。

「よろしく、柊木さん」

先ほどと同じように笑顔で黒瀬も返した。
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