心の声は届かない。
それからあいつの所属するバスケ部が休みの日はいつも放課後出かけたりする。


でもあいつは何も話さない。


わがままも何も言ってくれなくて。


基本的に無口なのは知ってた。


笑顔になるのはお気に入りのクレープを食べた時。


告白した時だっていつものクールな顔のまま。


その時に気付くべきだったんだろうけど


あいつは俺のことが好きなわけじゃない。


じゃあなんで俺と付き合ったんだとか何考えてんだとかいろいろ聞きたかったけど


俺にはそんなことしてあいつに嫌われる勇気はなかった。


ほんとに俺のこと好きなの?なんて重すぎること聞けないし。


< 23 / 37 >

この作品をシェア

pagetop