心の声は届かない。
「や、やめてよ。
これでも一応女子なんだから髪の毛とか気にするんだよ」


「こっち向いてよ」


クイッと顎をあげる。


「うっ…」


涙目な上に恥ずかしいのか頬が赤く染まってる。


「ほんと可愛い」


「うるさいんだけど。」


「もう俺我慢しないって決めたから
遠慮しないから」


「君ってそんな人だったの」


「こんな俺は嫌いですかー?」

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