あとは野となれ山となれ
「お、お姉ちゃん⁉まさか一人できたの⁉」

犯人たちに囲まれて、椅子に縛られている妹が呆れた声を出した。

「いやぁ、何か気が付いたら体が勝手に…。てへっ」

「てへっ、じゃないよ!馬鹿なの⁉絶対一人じゃだめじゃん!もー、頭使ってよ頭!」

頭脳明晰な妹にド正論を突きつけられ苦笑いするしかない。私は体で、妹は頭で動くタイプなのは昔からだ。

その時、リーダーらしき犯人が拳銃を突きつけながら一歩前に出てきた。
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