あとは野となれ山となれ
結果から先に言おう。30分後、私と妹以外、そこに立っているものはいなかった。
警察がくるのが分かっていたので、誰も死んでいない。気絶しているだけだ。

「さて、片付いたし、後することはただひとつ」

くるっと妹の方を見て頬笑む。

「警察が来る前に、全力で逃げてーーー‼」

「お姉ちゃんのバカーーー‼」

由緒正しい我が家の長女が、誘拐犯と死闘を繰り広げたなんて知れたら大ゴシップだ。父親からも大目玉を食らうだろう。

パトカーのサイレンを背中に聞きながら、妹の手を引っ張って全速力で走った。

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