王子様は重症です!
「これでどうだ!」

「うわ、本当に女装してきたんですか。うわー」

「これで世界で一番美しいのは僕だな!」

自分が主人公だからと、調子に乗ってますね王子様。

「さあ、鏡。世界で一番美しいのは?」

「顔面崩壊、腐れマウンテンゴリラではないのは確かです。てか、気持ち悪いです。化粧の化け物です」

「おい、割るぞゴラァ」

王子様はヤンキーのような顔で、鏡を睨み付けます。

「勘弁してくださいよ。顔面ゴリラ」

「よし、割ろう」

王子様がハンマーを取りだし振りかざします。すると、鏡は何かを写し出しました。

「あ、世界で一番美しい人の投票結果が出ましたよ」

いつの間にか人気投票を取っていたみたいですね。

「で、どこのどいつがこの僕より美しいんだああん?」

「えーと、赤ずきんちゃん―」

「何ぃぃぃぃぃ?!!前作のキャラなど、出る意味ないだろ!!」

王子様は重症のようです。目が血走ってますね。

「の、恋人の猟師―」

「そいつは男だろうがぁぁぁぁ!!」

お前もだろと、ツッコミを入れてはいけません。

「の、ライバルである狼さん―」

「獣がぁぁぁぁぁ!!」

どうやら、心の美しさでは狼さんが一番みたいですね。

「の彼女狼さんの隣の家に住んでいる、白雪姫です」

「なげぇよぉぉぉぉぉぉぉ!!前置き長すぎんだよこのバ鏡ぃぃぃぃぃ!!」

王子様は、その場に膝を着きました。
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