ウソツキな君
ピピピピピ……


『んー。うるさい……』
このやろう。止めてやる。

「凜咲ー!朝よ!遅刻するわよー」
下からお母さんの声がした。

気がした。


そして私はまた深い眠りについた。


はずだったのに!

「あんたね!いい加減にしなさいよ。」

やばい、鬼より怖い母が怒る。

『起きてる!起きてる!』


バタバタと準備をしだした


やば!もう7時30分


『どうしよう、どうしよう。髪が決まらないょぉー』

今日、朝日君に会うのに。

「自分で早く起きなかったんでしょ?てか、今日何も無いでしょ!おしゃれしなくていいよ。」


もう、こっちは今日大切な日なの!
一大事なの!


……30分後
あぁぁぁ…やっと決まったー


さぁ、ご飯食べるぞ
きゃあ!フレンチトーストじゃん


嬉しい。今日はいい日だなぁ〜


「ところであんた、そんなおしゃれしてなにがあるのさ」

母ちゃん鋭い…←分かりやすすぎる


『あのね、小3の時に同クラだった朝日君覚えてる?その子と会うの!』


「ごめん、覚えてないわ。」

だよね。私も忘れてたし…

「じゃあ、しっかり射止めてきな!」

!?何言ってのこの人。

じぶんの母ながら、変わった人だ


てか、時間やば!
ご飯を食べ終えて

『いってきまーす!』
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