ウソツキな君
声、かけなきゃだよね?
待って!緊張する。

『あ、の…朝日…君ですか…?』

すごい声が震えるのを感じた。
すると、男は振り返って

「もしかして凜咲ちゃん?」

ニコッとキラキラな笑顔をむけてくれた。
なんて爽やかな。
あっでも、あの頃と変わらないかも…
私の胸が高鳴るのを感じた。


『う、うん!』

「えっ?」

『えっ?』

「なんか、小さくない?」

『なっ!酷いよー、久しぶりにあってそれ?てか、朝日君がデカすぎるんだよ!』

「それもあるかもな!笑俺、178cmあるわ。お前は?」


『それ聞いちゃう?……151cm…』


うぅぅぅ。なんて屈辱的。
私だって、好きで伸びなかったわけじゃないし、ちゃんと努力したもんね。

「小さ!あっ、わり」

私が膨れたのを察してくれたよう。
『もう、いいよーてか、校門の前で喋るのもあれだしどっか寄らない?』


「いいね。俺、あそこがいい!カフェsweetie」

『よく行くよ!じゃあそこに行こう!』

「おう!」
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