ドS上司の意外な一面
この想いのお味はいかがですか?
互いの料理を食べ合って後片付けをし、お風呂に入って人心地がついたところで寝室に向かう。薄暗がりの中で、先にベッドに横になっている正仁さんに目が留まった。

(私を喜ばせるためにたくさんの買い物をしたり、美味しいカレーを作ってくれた旦那さまを喜ばせてあげたい――)

 すごく恥ずかしかったけれど全裸でベッドの中に潜り込んで、正仁さんにぎゅっと抱きついてみた。

「へぇ、スパイスの効能のお蔭で随分と積極的になったんですね」

「スパイスの効能って?」

 抱きついた私の躰を正仁さんはいとも簡単にベッドの上に磔にして、素早く跨った。

「滋養強壮剤と呼ばれるものを中心に使いましたから。ここぞとばかりに性欲が増しているのではないですか?」

 言うなり目の前にある顔が近づいてきて、私の唇を貪るように塞ぎながら舌は激しく口内を犯す。いつもは優しいキスから始めるのに、正仁さんもスパイスの効能で性欲が上がっているのかな?

 そんな事を考えている内にようやく唇が解放されると、互いの舌を透明な糸が結んでいた。激しいキスに息をするのもやっとで、正仁さんの顔をぼんやりと見つめるのが精一杯だった。

「そんな可愛い顔を、他の男に見せてはいけませんよ。いいですね」

 着ていたパジャマの上下を素早く脱ぎ捨てて掠れた声で告げるなり、首筋に正仁さんの唇が這っていく。肌の上を這う舌先にぞくぞくしたものを感じて、甘い声をあげずにはいられない。

「下着を脱がす楽しみはありませんが、こうして積極的な君を堪能する時間が増えるのがいいですね」

 そのまま抱き合って、互いの愛情を深さを確かめ合うことができた一日になったのでした。

おしまい

最期まで閲覧ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
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