人狼王子と獣使い少女


あの金色の瞳の獣に出会わなければ、きっと今のジルはなかっただろう。


あの時ジルは、獣人の美しさと孤独を知った。


そして、自分の能力にも気づいた。




今でも、時々考える。


あの金色の瞳の獣は、どうなったのだろうと。


けれどもジルは、幼い頃に見たあの獣の行方など知る由もないのだった。



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