ずっと貴方が怖かった
「俺、お前のこと、気になってたんだぜ」
「え……?」
え?
え?
「入学式でぶつかって、落っことした眼鏡後回しに一生懸命謝ってた姿が忘れられない」
「……」
「何だろね?あれ以上の可愛さを感じることがなかったんだよ。どんな女の子からも」
「……」
え──────────!!!!!気になってってってってって──────────?????
「それ以来、あらまきばっか気になってた三年間だったなー。彼氏いんのかな、なんて気になっちゃったりもしてた」
ズロロロロ、と高木くんはアイスコーヒーを飲み干した。
え?何……何これ?
どういうこと──────?