生物くんと、私。
ちぇ、せっかく名前がわかると思ったのにトプ画も背景も全て、白色のシンプルな画像だった。

「…ねぇ、人生楽しい?」

「はぁ?いきなりなに」

「背景もトプ画も真っ白って人生に疲れてる人みたい」

「疲れてもないし、普通に楽しんでる」

「…」

「ねぇ、信じてないでしょ」

「どこに信じる要素があるの」

「いや普通に信じてよ」

「何言ってんの?てか、ずっとここにいて友達いなさそうな人に言われたくない」

「友達ならいるよ。ちゃんと」

「うそ!」

「嘘ついてどうすんだよ」

確かにそれもそうだ。

でも。

私が行きたい時、ここにきたいと思った時には常にここにいる。

イコール友達0かと思っちゃった。

「ねえ、生物くんはバイトとかしてる?」

「してないよ」

「ふーん。夏休み予定ある?」

「さあ?」

「そこも秘密なの?」

「いや、まだ決まってない。いつも決めない。その日にしたいことをする。」

「自由だね」

「そういうそっちは?」

「私?私はハルと遊ぶよ、たくさん!」

「夏休みボケしないようにな」

「しないし!」

なーんか言い方ムカつく!!!!!

なんなのさ!

「連絡とかとってもいい?」

どうせダメだって言われるんだろうな。

恐る恐る聞いてみるけど。

「いいよ?」

ほら、ね。

「あ、大丈夫、気にしてないから」

「だからいいよ。」

「え?!いいの!?」

「そのために教えたんだし」

「まじか…ありがとう。」
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