生物くんと、私。
〜生物くんside〜
『そろそろ切り上げるね。また、連絡してもいい?』
なんでそこでしおらしくなるんだ。
きっと。
君はくだらないことを考えてるんだろう。
俺が連絡先交換しなければよかったとか思ってるなんて考えてるんだろうか。
返す言葉なんて決まってる。
『大丈夫だよ。また暇つぶしの相手になるから。』
そう、送ると。
変なアヒルが飛び跳ねて喜んでいるスタンプが送られてきた。
連絡が来た時、正直びっくりはしなかった。
連絡先を渡したあの日。
すぐに君から連絡が来ると思っていたから。
いつだろう。
いつだろう。
そう、思いながら──。待ってたから。
「なーにニタニタしてんの?」
「してないし。」
「いや、してたね。何?教えてよ」
「うるっさいな!お前はバスケでもしてろ!」
「飽きた。」
「知るか!」
「顕季、どーなったんだ?あの、生物くんって呼ぶ子」
「…どうって…」
「携帯の、その子だろ!とうとう付き合うか!」
「付き合わねーよ!俺の正体知らないし、向こうもそんな感情持ってないから」
「…ふーん…。素直じゃないねぇ。」
俺は。
人を好きになんてならない。
たとえそれが。
俺の人生を変えてくれた人。でも。
『そろそろ切り上げるね。また、連絡してもいい?』
なんでそこでしおらしくなるんだ。
きっと。
君はくだらないことを考えてるんだろう。
俺が連絡先交換しなければよかったとか思ってるなんて考えてるんだろうか。
返す言葉なんて決まってる。
『大丈夫だよ。また暇つぶしの相手になるから。』
そう、送ると。
変なアヒルが飛び跳ねて喜んでいるスタンプが送られてきた。
連絡が来た時、正直びっくりはしなかった。
連絡先を渡したあの日。
すぐに君から連絡が来ると思っていたから。
いつだろう。
いつだろう。
そう、思いながら──。待ってたから。
「なーにニタニタしてんの?」
「してないし。」
「いや、してたね。何?教えてよ」
「うるっさいな!お前はバスケでもしてろ!」
「飽きた。」
「知るか!」
「顕季、どーなったんだ?あの、生物くんって呼ぶ子」
「…どうって…」
「携帯の、その子だろ!とうとう付き合うか!」
「付き合わねーよ!俺の正体知らないし、向こうもそんな感情持ってないから」
「…ふーん…。素直じゃないねぇ。」
俺は。
人を好きになんてならない。
たとえそれが。
俺の人生を変えてくれた人。でも。